幼稚園


Ecole maternelle/幼稚園はその年次に3歳を迎えるあるいはそれ以上の子供を対象としています。日本の幼稚園よりは圧倒的に早く始まりますが、保育園的でもあります。入園手続きは託児所ほどシンプルなものではありまえんが、以下手続きを時系列的に説明します。例のごとく現在の在住地、Saint Quentin en Yvelines - Montigny le Bretonneuxでの手続きで、他の街では手続きが異なる可能性があります。

フランスの学校は9月から始まります。幼稚園もやはり9月からですが、募集はなんと前年の10月から11月の間に行われます。募集受付期間が幼稚園や役所の掲示板に貼り出されますし、直接問い合わせることもできます。この期間中に役所へExtrait d'actte de naissance(子供の出生証明書)とJustificatif de domicile(住所を証明するもの住居の賃貸その他契約書、電気の請求書など)持って手続きする。手続きはとても簡単でこれらの書類を元に役所が登録用紙を作製してくれます。しかしこの登録用紙やそのコピーをもらえるわけではありません。この時点ではこれでおしまいで何とも心もとないのですが、子供が幼稚園に入る次の学校シーズンの前、今年次の終わりである5月頃には次の手続きのための指示が書面で郵送されてきます。

春に届く書面には入園手続きの手順と必要書類が記載されており、先の役所での申し込みをした際にサインした書類の写しも同封されております。必要な書類は
上記登録用紙
Livret de famille家族の名前や出生が記載された公式な帳面である。渡航してきた外国人はこれを持っていないしあらためてこれが発行給付される必要はない。Fiche familliale d'etat civilという書類で代用できる。これは日本の戸籍謄本と同様の内容(籍を同じくする家族構成員の氏名、出生、婚姻が一つにまとめられている)の書類でHotel de villeで作製してくれる。家族全員の出生証明(公式仏訳)、婚姻証明(同じく仏訳)を提示する必要がある。
Carnet de sante(子供の健康手帳)加えてすべての予防接種がもとめられる。BCG、五種混合、RORをこれまでに確実に済ませておかなければならない。BCGは接種だけでなく抗体ができたことを検査でチェックしなければならない。いわゆるツベルクリン反応である。
手続きは予約制なのであらかじめ電話で日時を決めなければならない。多くの児童をさばくために郵送書類にはあらかじめいくつかの日時の候補が書かれている。5月中である。

実際の入園手続きは事務的なもので必要書類を提示して園の書類を作るだけである。
このとき、入園前の次の来園日、体験入園あるいは親子揃った見学会の日取りを決める。

見学会は両親が働く家庭を考慮してか夕方6時からはじまる。ここで幼稚園開始日、クラス分け、施設紹介が行われる。

フランスの学校教育は、公立であれば幼稚園と言えども無料で、一杯だからといって私立にまわされると言うことはない。幼稚園に入る唯一にして最大の難関はオムツが取れることである。

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