フランスへ転勤!?


1997年1月
会社の職場の人たちと新年のお食事。港区で山手線の内側、しゃれたお店で食事の後はやっぱり雰囲気のちがうカラオケのある店へ。帰りは豪華にタクシーで家のある大森まで。同じ方向に帰る職場の上司がいっしょだから。そのタクシーの中で。
「来年にはフランスに行ってもらうからね。覚悟しておいてよ。・・・・・・驚いた?」
「まあ、希望していたので驚きよりもうれしいですが、こっちも話があります。」
「えっ何?」
「今年の秋に結婚します。そのときは仲人お願いします。」
「・・・・・・」

1997年9月
結婚式披露宴で仲人をお願いした上司の挨拶ではフランスの話題がちらほら。披露宴も終わり上司夫妻との別れ際に、
「フランス転勤の話したら、(妻の)お父さん泣いちゃったよ!」
いたずら好きな上司である。

1997年12月
新製品の打ち合わせで工場へ日帰り出張。便利な新幹線のおかげで勤務時間である9時から17時までを有効に使うことが出来る。
工場では会う人みんなからフランス行きの話題が出る。でもこの話まだ内密の話ではなかっただろうか・・・まあいいやということでまだ本決定ではないからという前提で話をする。この日は東京本社で年末パーティー(いわゆる忘年会)があり工場からの帰りにちょっとだけ寄ってそのあと何人かで飲みに行こうと決めていた。会場に着くや否や方々からおめでとうとのこと。出張で工場にいたので知らなかったが今日、来年度の人事発表がありフランス行きが公表されていたのである。同じ職場の妻が夫に代わってフランスがどうしたこうしたともみくちゃにされていたらしい。

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