バイオ食品


ab バイオ食品というとどんなものが想像できるであろうか?バイオテクノロジーを応用した食品、あるいは話題の遺伝子組替え食品であろうか。フランスでのバイオ食品といえばこれらとはまるで正反対のものを示すことになる。Agriculture Biologique、生物的農業の頭文字を取ったABのロゴマークこれがそのバイオ食品の目印で、無農薬、有機農法で収穫された農作物、畜産物、それらを使用した加工食品などにつけることが許されている。あいまいな日本の有機農法とか無農薬、低農薬農法をうたった農産物とは大きな隔たりがあり、厳密に定義付けがなされている。しかし、どのような規則によって定められているかどうかは判らないが、調べればどこかで見つけることができる。肝心なのはこの証が生物的農業によって収穫された最終産物の品質を証明するものではなく、方法論としてそのような農業で収穫されたということを証明するものなのである。
バイオ食品は日本での無農薬作物同様に割高である。これはすなわちバイオ作物がコスト高であり効率が悪いということである。コストが従来農作物と変わらないのにバイオというネームバリューで利益が多くとれるのであればこれは大変なことである。おそらくそんなことは無いであろう。無農薬、有機農業の効率がわるいとすればこのような農業は通常農業で支えられた食料生産力の余力によって実現可能になったものである。
無農薬農業は間違いなく農薬を使用するよりも環境負荷が小さいく、健康リスクも小さいことが期待される。しかしこれも前述の農業生産効率とのトレードオフである。
となるとバイオ食品とは一体何物なのか。世界中で億単位の人が餓える状況で、農薬、化学肥料による健康リスク、たとえば平均寿命が2、3年短くなるということは、次の食事にありつけないということに比べればそれほど重要なことではないのである。
ここではバイオ、バイオと呼んでいるが正式には先のABが正しい呼称である。しかし、一般にはBioと呼ばれている。フランス語的発音ではバイオではなくビオである。


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