アーティショー


artichaut 名前を聞いて判らない。写真を見て2度判らない。こんなものがスーパーマーケットの野菜売り場に並んでいても、一体何物なのかわからないと食欲もわかない。しかしフランス人はこれを4つ5つと買っていく。
これがアーティショー/Artichautという野菜(?)でその正体はソフトボールくらいの何か巨大な花のつぼみである。たっぷりの熱湯で1時間ほど茹でてから食べる。食べ方がまた謎で、花びらを一枚一枚はがし、その根元のわずかな柔らかい部分を前歯でこそぎとりながら食べるのである。花びらを一通りやっつけたならば最後に花の本体、おしべやらめしべやらがフサフサ張り付いているのを取り除き、その土台部分を食べる。ここがCoeur d'artichautといわれるもっとも食べ応えのある肝心な部分である。花びらも本体もドレッシングにディップというのが正統である。
食べ終わる頃には皿の上は食べる前より多くのバラバラになった花の山盛りができる。見かけも食べ方も怪しいがなかなか美味でミネラル豊富である。


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