アスパラガス


asperge アスパラガスは春の味覚の王様といって差し支えないであろう。このコーナーでは季節の味覚の王様という表現が何度と登場しているが、王様は何人いても良い。日本のように食料が外国からの輸入に大ききく依存し、輸入物が地物より安く、なおかつ季節はずれの輸入物と季節の地物で値段や質でまるで差がないようなことになると王様が不在となってしまう。
春先からスーパーの野菜売り場に並び始め、始めは近隣の輸入物のからはじまり、4月半ばにはすっかり地物になっている。アスパラにはいわゆる白と緑がある。白にも本当の白と紫の2種類がある。地下茎から生えてくるアスパラガスの先端が地表に出て光を浴びる前のものが白、すっかり地表に出てきて育ったのもが緑、先端が地中でも僅かながら光を浴びて色づいたものが紫である。どれがこのみかは人それぞれだが、売り場での陳列数を見る限りフランスでは白(紫)が主流のようである。料理の本でも白のほうが充実しているようである。白アスパラガスを使って豪華な一品も可能だが、この時期限定の春の味覚を思いっきり堪能するならば、素茹でにマヨネーズが最高である。
価格も当初はなかなか手が出ないものであっても500グラムの束が3ユーロくらいから2ユーロに下がり、最盛期には1キログラムで2ユーロまで下がる。写真の束が1キロ+20%サービスのものでこれで2ユーロなり。底値はもう少し下にあり、市場に行くとこれより見るからに美しい高級なものにもうすこし高い値段がついていたりするが、同程度のものなら3ユーロ/2キロ、あるいは2ユーロ/3キロなんて物もある。毎日飽きるほど食べてもそれほど懐に厳しくないのである。はたして日本ではどれくらいの値段がつくことであろうか?あるいは白アスパラガスはビン詰でしか手に入らないのか?



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