フランスに来てちょっとばかり不満になるのがガム事情である。ちょっとばかりガムなどほしいと探してもどうも旧態依然、ロッテの板ガムが50円で売られていたころのようないでたちのものがスーパーに並んでいた。一方、日本では珍妙な果物の味から香りを楽しんだり、のどを潤したりという製品からついに虫歯予防の定番としてキシリトールがすっかり定着している。

キシリトールガムの能書きに虫歯にならなかったり、再石灰化を促進したりとかあるが、一番気になっていたのがこれが北欧由来であることであった。でははるかに近所のフランスでキシリトールの普及はいかほどか？というとつい最近までまるでダメであった。

写真のガムはこの1年で店に並び始めた代表的な先進国ガムである。小さなつぼに入った徳用パックというのがアラモードであり、銀紙に包まれた禁煙アイテムとは一線を画すのでる。一番右はソフトキャンディでおなじみのMentosブランドのガムでフランスで初めてお目にかかったキシリトール入りガムである。中央のお徳用度の高いものは同時期に店に並び始めたのだが残念ながらタダのガムでキシリトールは入っていない。ちなみにどこか見覚えのある一番左のパッケージ、これは正真正銘ロッテのキシリトールガムであるが、韓国系の店で並んでいた韓国直輸入ものである。