水道水2

うちのあたりに水道水を供給している会社が買収などにより経営母体が変わった。社名も変わっている。その旨を伝える書面が届き後に新しい料金体系や利用明細の読み方、水利用の手引きといったものも来た。
水道事業が民間開放されている国では水が公共事業により供給されているとは限らない。生活の根幹にかかわるところなので民間企業に事業を任せるのは心配だというのは日本の保守的、依存的考え方である。もっともお役所系の不祥事が多発する中で地方自治体の水道局といわれるところが何の抜かりもなく最高のサービスを提供しているは想像できない。公共性が高いものであっても、公共性が高いものこそ競争によりより安価で高品質と信頼を求める必要がある。
フランスには各種産業の巨大資本が存在する。水事業も例外ではなく他国籍に渡って事業を展開している。そのなかで代表するのは、Suez Lyonnase des eauxとVivendiである。これらはフランス国内だけでなく他国、海外でも水道事業を行っている。
日本も水道事業が民間開放されるとなると外国資本が入ってくることは必死である。迎え撃つ日本国内勢はというと、これまで公共事業として手厚く保護されてきた産業だけに太刀打ちできる企業が全く育たなかったのではないだろうか?国の生活基盤インフラが外国資本に握られるというのを快く思わない人は、ほぼ完全にシェアをアメリカにとられてしまった産業、コンピューターのオペレーションシステムについて考えて見る必要がある。

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