フランス語レッスン はじめに


フランスに住み始めて、フランス語を日常で使い始めて何年たってもいまだに苦労することが多いが、当初に比べて圧倒的にらくちんになっているのは間違いない。もちろん突然フランス語を習得したわけではなく日々何かを獲得してきたのだろうがそれが何でどのくらいなのかはわからない。会話のうちどちらかというと聞き取りはかなり楽だが、話すとなると難がある。それは、最近気づいてきたことであるがどうやら発音に問題があるようだ。付き合いのながい古くからの同僚はまるで問題が無いが新しく来た人、来客などは聞き取りに困る顔をするのを見かけることがある。そう意識して初めて気が付いたのだが、困った顔はフランス語のときよりも英語のときのほうが顕著のようだ。渡仏後、フランス語が優先されるので英語の勉強は完全にストップしていたが日常でもそこそこ使うので問題ない、むしろ上達してると思っていたのにである。

フランス語レッスンという形態をとっているが、具体的に言語学的レッスンがあるわけではなく、上記の「なぜ話し言葉に難があるか」という疑問を出発点に、聞き取りやすい流暢なフランス語を獲得するまでの道のりを模索するのが本コーナーの趣旨である。本コーナーの構想はすでに2007年夏ころからあったが、諸事情により準備が遅れてきた。今なおコンテンツがすべてそろっているわけではないが、模索していく過程もあわせて見ていただいたほうが面白いと思い公開に至っている。そのため、公開後の内容も逐次修正、更新が行われることが考えられる。一応のシナリオは出来上がっているが、いまのところそれが本当に正しいと言う確証もなけれが、技術的な可能性も不確かなので大きな壁にあたり更新が滞ることもあるかと思う。

基本的には私の実体験としての「なぜ言葉が伝わらないか」というのを言語、音声、音響といった科学的なアプローチで探り、それを足がかりに手際よく流暢なフランス語を話すメソッドを模索する。まず私自身が自ら試すと言うのは科学的な客観性に欠き望ましくないので検証のためにメソッドを検証してくれる被験者がほしいところだ。完全なる日本語環境で生まれ育ったネイティヴ日本語を話す、これまでいちどもフランス語習得を試したことが無い被験者が理想だが、仮にそんな人をパリ、近郊に探しても見つかりっこないのはわかりきっている。

ここで紹介される既知の事象はできるだけ原典を紹介していくように勤めるつもりである。本コーナーで興味が深まり、より詳しく知りたくなったときはそちらを参考にしていただくと幸いだ。同時に出典の明示をもって過去の科学者とその業績に対する敬意と謝辞とさせていただきたい。同時に本コーナー作成にはいくつかのソフトウエアを使用するが、読者にも試していただくソフトのリンクも掲載する。

7 février 2008


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