空港のトラム


パリ近郊で新しい電車が開業するとのことで、テツとしては乗りに行かねばならない。え!いつからテツになったかって?今日からである。

tram あたらしい鉄道といっても市中の公共交通の電車ではなく、ロワシー、シャルルドゴール空港内の無料トラムである。ターミナル1、2をつなぎ、ついでに離れたところにある長期用駐車場も結ぶものである。つまり搭乗、出国手続きを行う前のところにあり、飛行機に乗らない送迎で来ても乗れるので安心。しかしそんなことをする人はどうもほかには見当たらなかった。制服を着た航空関係の人、大きなかばんを持った旅客に混じって恐ろしく軽装かつ手ぶらでこれに乗るのはかなり目立つ。

plathomehome door 乗り場はターミナル2なら2Fと2Dの連絡通路、ちょうどRERやTGVの鉄道駅そばにある。鉄道駅の入口には改札口がつきものだがこれは無料なのでそんなものは無い。そのためうっかりすると見落としてしまう。明らかにオルリー空港にあるオルリーヴァルとは違う。 ホームは島型2面でホームドアつき。しばらく眺めていても左ホームしか使われていない。休日の昼下がりですいているからだろうか。

tram 電車はゴムタイヤ式、外側に案内軌条があるタイプ。お台場や八景島に行く新交通と同じ方式である。札幌出身の私にはこの手の乗り心地がとても懐かしい。鉄路のガンガンした振動が無い代わりにボヨンボヨンして、発進、停車時にはゴムタイヤのきしむ音がする。パリのメトロのいくつかもゴムタイヤだがあれは鉄輪併用で少々異なる。

inside1inside スーツケースをもって乗る客がメインに設計されているので座席は多くなくすっきりしている。自動運転で運転台が無いのでやはりすっきり、連結部の貫通路の広さとあわせてとても開放感がある。

tramtram 沿線は地下がメインで時に地上に出るが、なにしろ空港の敷地内なので殺風景である。しかし普通立ち入ることの無いところを通るのはなかなかおもしろい。


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