ユーロ


e0 欧州統一通貨ユーロの流通を半年後に控えてこのような小冊子が各家庭に配布された。2001年6月のことである。ユーロ導入国、導入スケジュール、従来通貨との換算などなどが紹介されている。そこからちょっとだけ引用。

e1e2 まずは硬貨から。硬貨としては1、2ユーロが用意されている。1ユーロの雰囲気は現在の10フラン硬貨のようなものである。補助通貨として1/100であるcentimeがある。硬貨の表面はユーロ全地域で同じデザインであるが、裏面は各国のオリジナルデザインが認められている。

e3 紙幣はずらりと並ぶとずいぶんカラフルなデザインである。表面は建築物、裏面には橋があしらわれているのがわかる。硬貨とは違い、表裏デザインすべてかユーロ全地域共通である。最低額紙幣は5ユーロで32.80フランに相当。一方、最高額は500ユーロでなんと3279.79フランに相当する。現行500フラン札でさえろくに流通していないことを考えると実際に使われるのは50ユーロ札までと予想される。

ユーロへの換算係数は固定されており、1ユーロ=6.55957フランスフランとなる。有効桁数が6桁もあるが、フランからユーロへの換算時には小数点以下3桁目で四捨五入することになっている。
さて、切り替えスケジュールであるが、すでに商取引ではユーロは使われている。7月からは銀行個人口座でもユーロが扱われ小切手が有効となる。12月には商店向けの両替が始まり、14日には一般市民が100フラン相当の両替ができる。2002年からいよいよ通貨としてのユーロ導入が始まる。ここから2月17日までがユーロとフランの両方が流通するという面倒な時期となる。これ以降、フランはもう使えないが7月30日までは銀行、郵便局で無料で両替してもらえる。一般市民がお手軽にフランからユーロに切り替えられるのはここまで。以降硬貨は3年、紙幣は10年、両替が可能であるがこれはフランス中央銀行/Banque de Franceでおこなわれる。
最後に、これ以上の詳しい情報はこちらへ。
電話:08.00.01.20.02
ミニテル:3615 euro2002 (0.37F/min)
url:http://www.euro.gouv.fr


もどる
inserted by FC2 system