価格差


dpam1 写真はウチの娘御用達の子供服の店、Du pareil au memeの値札を集めたものである。このメーカー(あるいはブランドと呼ぶべきか)まあまあそこそこの価格でそれなりの品質、デザインは個性的というところのものでウチではすっかりお気に入りの店となってしまった。
値札にはこのメーカーの世界戦略(!?)というか各国通貨での定価表示がされている。世界市場を見ているのである。つい最近からは日本円も登場したので、日本にも本格進出と考えられる。そこで気になるのが定価ベースでの各国価格差である。

dpam2 この中から1枚だけ拡大したのがこれである。7カ国通貨とユーロ表示がある。ユーロ表示があるということはユーロ加盟国での定価は一定ということになる。ユーロと加盟国通貨との交換レートは固定されているので、各国通貨ごとの異なった定価設定はすぐにばれてしまう。
さて、日本での価格設定に基づく通貨交換レートは、26.22円/フランスフラン、172.01円/ユーロとなり現在の実勢からかけ離れたものになっている。「ヨーロッパ製だし日本は物価が高いから・・・」というのは言い訳にならない。いまどきモノは世界各地が供給地となり市場となるのである。「・・・」製だから高い安いとか品質が良いだの悪いだのというのはカジュアル衣類に関してはもはや当てはまらないことが証明されている。付け加えると、このブランドの製品のいくつかの原産国を見ると、トルコ、インド、中国とあり、みんなアジアである。物流の利点で価格の恩恵にあずかるのは日本のはずである。
あとはブランドの力である。日本人はこれに弱い。ユニクロのような安物大量生産品がユニクロであるだけで売れるのだからおかしなものである。


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