シャモニ・モンブラン、レギーユデュミディ攻略編/l'Aiguille du Midi



midi プランドゥレギーユ/Plan de l'Aiguilleからの続きである。写真の山の頂上が最終目的地であるレギーユデュミディ/l'Aiguille du Midiであるが、ご覧のとおりもはや攻略でも何でもない。見るからに絶壁、ロープウエイのケーブルも限りなく垂直に近い。最後は高いところ好きの物見遊山である。

midi2 ロープウエイだとあっという間に山頂まできてしまう。今まで散々歩いてきた苦労がうそのようである。ロープウエイ駅から本当の山頂までほんのわずか残っている。ちなみに山頂から向こう側はイタリア、山頂に国境があるのだ。イタリア側からのロープウエイもここに到着する。すなわちここは世界一高い国際ターミナル駅!?

1 ここまで来るとこれまで視界の上のほうにあった山々のほとんどが下になる。そしてこんな恐ろしいい光景も見ることができる。尾根つたいに頂上を目指す登山家たちである。自然の前に人間とはいかにちっぽけなものである、というのが実感できる。

2 あのBréventもすっかり下。見下ろすと言うよりも頂上が上から丸見えである。その下のシャモニの街は、山からの景色とは思えないほど小さい。まるで航空写真のような感覚である。

3 尖った山々もこの通り、地上からは光と影が織り成す立体的な造形も上から見下ろすとその起伏がすっかり白日の元にさらされてしまう。

3842 ロープウエイ駅の標高はなんと3842m。日本最高峰、霊峰富士をも下に見る高さである。この高さまで、横着すればすべてロープウエイで来ることも可能である。この高さになるとさすがに寒い。気温は8月の真夏にもかかわらず数度しかない。しかし一方で照りつける日差しは強烈だ。

montblanc 地上から見ると遥か彼方であったモンブランもこの通り。もうあそこまで上っていけそうな錯覚に陥るようである。ところがモンブラン山頂の標高は4808m。ここからまだ1000mもの標高差がある。海抜0メートルから標高1000mまでの登山なら問題ないが、ここから先1000mにはかつて賞金がかかり多くの人命が失われてきた。

glacier 帰り際、下りロープウエイで見えるのはこの氷河。シャモニの街の真中目指して下っていくボソン氷河/Glacier des Bossonsである。見事な氷河ではあるが、下では先端部分が後退し始めて久しいことが一目瞭然である。

注意
シャモニの街から直接ロープウエイでここまで目指すにはふもとの駅での大混雑は避けられません。午後になると入場制限が行われる可能性もあります。ただし、別の手段ですでにPlan de l'Aiguilleまで上っていればそこから先のロープウエイの制限に遭うことはないようです。

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