シャモニ・モンブラン、ブレヴァン攻略編/Brévent



シャモニ・モンブラン/Chamonix-Mont Blancでのハイキング第一弾は小手調べということでモンブラン側ではなく反対のブレヴァン/Bréventの攻略である。攻略だの小手調べだのとずいぶんと高飛車な表現とは裏腹に、実際は体力に自信が無いだけである。昨年のスイス、グリンデルヴァルトでのハイキングもつらかったが、この一年の運動不足で体がなまっていることを想定しての選択である。コース選択としてあまりいい動機ではないが、実際のところこのブレヴァンからのモンブランはすばらしいとの定評である。シャモニ・モンブランの町を挟んでモンブランの反対側の山であるから、モンブランの眺めは最高である。モンブラン側の山に登れば当然モンブランは見えにくいのである。

chisou シャモニ・モンブランの町からスキー用ゴンドラでプランプラ/Planprazまで、次いでロープウエイでブレヴァンの頂上すぐ手前まで一気に登ってしまう。ハイキングは下りのみ。ずいぶんと楽な選択である。頂上に上がるとすばらしいモンブランの眺めであるが、下界からは見えないブレヴァンの裏側の山並みというのも興味がある。見事な地層は堆積によるものであり、昔海の底であった証拠である。

brevent ブレヴァンの頂上は標高2525mであり、モンブランのように年中雪に覆われているというわけではない。頂上付近の北側斜面で日当たりの悪そうなところにわずかながら雪が残っている。この当たりから下に小さな湖が見えるのだが、そこに至ると思われるコースはお気軽ハイキングの範疇外である。手を使わないと降りられないほどの岩場である。一方、お気軽コースはこれ以降スキーの林道コースのような感じである。

montblanc 頂上から下り始めて一回りしてきたところで見えるモンブランがこれである。青空に映える白い頂き、氷河も青く白いのである。

kabe1 ブレヴァンの頂上付近は完全な岩場である。ハイキングコースはなだらかであるが、シャモニ・モンブランの谷側は切り立った崖になっている。その崖をよくよく見ると・・・

kabe2 ロッククライミングをしている人が見えるのである。
昨年ハイキングしたスイス、グリンデルヴァルトあたりは山は険しくとも和気あいあいとした観光地の雰囲気であったが、シャモニ・モンブラン界隈は本気の人が多いように見える。なにしろモンブランはヨーロッパ最高峰だけあって引きつける者も違うのである。

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