フォンテーヌブロー/Fontainebreau



フォンテーヌブローが何なのかまったくわからない。とにかくきれいな宮殿と森、そして田園風景がすばらしい観光地ということで会社の人に薦められ、ガイドブックにも載っている。暇な日曜日にでも行ってみようという積極的ではない動機で訪れることになる。

うちからはパリからの高速道路を通らず一般道でなんとか行けそうと地図上であたりをつけて出発する。途中まではつい先だって仕事の都合で訪問した半導体工場への道で迷わず行くことができたが、そこを過ぎたあたりから様子がおかしい。どうやら道に迷ったらしい。しばらくうろうろすると比較的大きな国道と高速道路に出て何とか方角を確認することができた。あとは高速道路で一気に目的地まで。
フォンテーヌブローでの目当ては宮殿である。

chateau 宮殿は、ベルサイユ宮殿を見てしまった後では、少々小ぶりに感じる。正面からの外観でちょっと気になったのが、窓である。その古い窓枠を見ていると何だか日本の昔の木造校舎の窓を思い出させるような気がした。
この宮殿の正面玄関は特徴的な形をしている。入り口の階段が屈曲したU字型になっているのである。かなり特徴的なものであるにもかかわらず、ここに注目する人はほとんどなく人が集まっていない。それもそのはず、宮殿見学コースの入り口はこの正面入り口ではなく建物側面にあった。せっかく来たので無駄に上り下りする。
宮殿見学入り口は宮殿に向かって右翼の建物にあり、早速入ってみる。

宮殿内部は、ありがちな装飾と絵画や彫刻といったもので満たされている。
どんなに真剣に見ても何だか良くわからない宗教画や戦争の絵、どこの誰だかわからない肖像画に興味が沸くはずもない。豪華絢爛な装飾や調度品など貴族がいかに贅沢を尽くしていたかいやみのように見せつけるだけである。あまりにも大きな建築物やきらびやかな装飾などを見ると単純にすごいとは言えない。

jardin 建物背後には広大な庭園があり、大きな運河まである。一通り散策するのには2時間ほどを要するがきれいな庭園を歩くのは気持ちがよい。ピクニック気分である。宮殿正面から庭園へつながる道の途中に変な噴水を発見。ちょっと恥ずかしい。
この界隈、となり町のBarbizonとあわせてかつての印象派画家の本拠地として有名である。絵になった田園風景がそこにある。ついでによってみるのもよいかもしれない。

道路情報
Paris、Porte d'ItalieよりN7でOrly方面へ。空港を通り過ぎひたすら一直線。

Paris、Porte d'ItalieよりAutoroute A6-E15でLyon方面へ。Fontainenbleau出口で出るとN37を経てN7に合流。この出口を逃すと直後に高速道路の料金所があるので注意。それまでは無料である。


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