ジヴェルニー/Giverny



晩年のClaude Monetが居を構えたParis北西の小さな町Giverny。今は観光客でいっぱいだが、当時印象派の祖である巨匠がここでどのような一瞬の光を感じたのか、お楽しみである。

jardin 広い庭には花がたくさん咲いている花壇を散歩できる小道がある。花の種類は多種多様でどれがなんだかさっぱりわからないが、たまに花の名前の表札が出ている。写真の小道は庭中央から家に通じるメインの小道で、バラの花のアーチがあるのだが、バラの季節をねらう必要がある。

maison 庭の一番高いところに家はある。きれいに保存された家の中は見学可能である。
まず家に入って一番最初に目に入るのが、モネの絵画コレクションが所狭しと壁を飾っていることである。その大部分は江戸時代の日本の版画、北斎、歌麿の作品である。中には尾形光琳の作品もある。いったいどこから入手したものやら。おそらくなんの予備知識もなくここを訪れる人には大変な衝撃であろう。それ以上に当時のモネにはこの極東の絵が新鮮に感じられたのであろう。違和感たっぷりの日本の浮世絵を前にしたヨーロッパ人観光客の中にいて日本人であることを誇らしくおもえる瞬間である。
アトリエ兼リビングには代表的な作品のレプリカが飾られている。二階に登ると寝室などの部屋。そこからは庭が一望できる。

ikea 庭の外れから地下道を通って2つ目の庭、そこがあの有名な睡蓮のある庭である。大きな池には睡蓮が多数自生しておりあの巨大作「睡蓮」が描かれたところである。池にかかる橋がなんとなく日本的あるいはアジア的に感じられる。緑に囲まれた池、そこに咲く睡蓮、池に映り込む風景はまさにモネの世界である。

ikeb 花の季節のモネの家は大変な混雑である。開館時間の9時にあわせて到着できるようにするのが懸命である。さもないと30分から1時間は順番待ちの列に加わることになる。混雑はじきによっても異なるが、春の陽気が気持ちよくなり外に出るのにちょうどよくなってくること、それは花が咲き始めるのと同じ時期であるが、この時期はパリおよびその近郊の人口密集地帯の人々がこぞって活動を開始するの混雑は厳しい。一方、夏本番となるとバカンスでフランスはもとよりヨーロッパ中から人が集まることになる。
かなり余談であるが、モネの家入口すぐ前の駐車場に半長毛のトラ縞山猫風が出現する。これがまたうちの猫にそっくり。

道路情報
Paris, Porte d'AuteilよりAutoroute A13-E05をRouen、Cean方面へ。道路の料金を過ぎて最初の出口、出口番号14で高速を出て道なりに。最初の交差点でN13、Mantes la Jolie、Paris方面へ向かうがまた最初の交差点で左折してセーヌ川を橋で渡る。渡った直後のrond pointを左、D201を道なりに進む。小さな町の中心を通るが道が狭いので注意。そのまま進むと2つめの小さな町Limetz Villezに至る。この町に入って最初の交差点でD201は左折するので見逃さずに左折。本当に小さな通りの上に標識も小さく見通しが悪いところなので最新の注意を。この道はD5に突き当たる。左折するとまもなくモネの家の標識がある。最初の入口からはいると直接モネの家の前の駐車場にたどり着く。ここは家のすぐ前で大変便利であるが混んでいる。それでも皆敬遠するのか必ず数箇所は空きがある。

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