グリンデルヴァルト/Grindelwald



フランスに来て最初の夏のヴァカンスはスイスであった。地球の歩き方、アルプスハイキングを見て決めた行き先はGrindelwald、トレッキングコースに囲まれた絶好のポジションである。コースもお手軽ハイキングから本格的な登山コースまで充実しており、さらに登山鉄道やゴンドラなどの足も細かく張り巡らされ至れり尽せりである。

ie 宿泊は貸し別荘を調達した。これが高価である。基本的にスイスはフランスと比較して相場が高いと決まっている。もちろんホテル住まいより快適で、キッチンもあるので食事は自分で用意できる。外食が続くのはそれはもう大変である。子供連れならばなおのこと。自炊するならスーパーマーケットが欲しいところ。付近には大きな店が二つ、COOPとMIGROSという店である。COOPは食品から日用雑貨までなんでも揃う。もちろん酒類もある。向かいが駐車場なので車で行くなら便利だが何せ山中の一本道の途中で駐車場も小さい。順番待ちは必至である。一方、MIGROSはCOOPよりひとまわり小さくアルコールの類はない。が、なぜかアジア系食材があるのである。スーパーマーケットの既製品パンはおいしくないのでMIGROSそばのパン屋がおすすめである。食品、雑貨も高価というのは観光地だからというのとスイス自体物価が高いのである。

yama1 休暇をゆったりと過ごし、ハイキングを楽しむ分には申し分ないこの地も一点だけ気になることがある。それはあまりにも日本人が多すぎることである。日本からの観光ツアーとしてすっかり開拓されているということもあり観光客に占める日本人の割合は半端ではない。おそらくParisなんかよりもよほど高い日本人率であろう。日本人向け観光案内所もあれば地球の歩き方No.274ヨーロッパ・アルプス ハイキングガイドでは完全攻略が書かれている。また、街が谷の細い一本道に沿った小さなものであるので歩けば必ず日本人に会う。こんなところまで来て日本人なんか見たくない、という向きにはふさわしくないことを理解していただこう。
とはいうものの、日本人が沢山来るという事もあってそれなりに便利なこともある。ちょっとした日本食材が入手可能であったり、日本食レストランがあったり、普通のレストランでも日本語メニューがあったりするのである。外国のレストランで日本語メニューを出されると、値段が現地向けメニューより高くなっているという悪い話を聞くことがある。しかし、この地で試したレストランの一つでは食の細い日本人向けに日本語メニューの料理は量が少なめで価格もその分安いというきわめて良心的なものがあった。当然、メニューの品数および種類は同じである。

yama2 この地を訪れるなら夏、しかも8月初めである。建国記念日には街でパレード、夜には花火を見ることが出来る。
ここはスイスでもドイツ語圏。観光地なので英語が通じるが挨拶とお礼の二言三言くらい覚えておいた方が良い。
街の中心で標高1000m。晴れると日差しがとんでもなく強くなるので日焼けには十分注意が必要であるとともに夜は冷える。山の天気は変わりやすいのである。

道路情報、その他
Parisからははるか遠くである。参考までにウチはA6、Beaune-Dijon-Besanconを経由してスイスに入った。スイスはEU加盟国ではないので入国にはパスポートが必要。国境にある高速道路の料金所ブースのような検問所で提示を求められる。通関手続きもある。スイス国内で高速道路を走る場合(使わずに都市間を移動するのは実質不可能)、国境でVignetteを購入しなければならない。道路税のようなものの支払い証明のステッカーでフロントグラスに貼付する。スイス出国、すなわちフランス入国の時にはノーチェック。国境検問小屋はあるがスイスのものに比べると薄汚いうえに使われていない。常駐するものもいない。したがって自動車が一時停止することもなく素通りである。

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