シャモニ・モンブラン、メールドグラス攻略編/Mer de glace


前回、プランドドゥレキーユ攻略編では途中横目でチラリで終わってしまったメールドグラス/Mer de glace氷河をいよいよ攻略である。この氷河はシャモニの町からもっともお手軽にかつ間近に近づくことの出来る氷河である。攻略というともういかにもすごそうであるが、実際にはただのハイキングである。いや、ハイキング以下の物見遊山である。

mdg1 まずはふもとのシャモニの町から登山鉄道に乗る。途中駅らしきものがいくつかあるが目指すは一番上のモンタンヴェール/Montenvers駅である。夏の観光シーズン、氷河目当ての客で駅は大変な混雑なので覚悟しよう。切符は鉄道の往復切符のほかに氷河の目の前までのロープウエイそして氷河の中を掘り進んだ洞穴見学までがセットになったお徳用チケットがあるのでお勧めである。鉄道は写真のような真っ赤な電車である。

mdg2 電車で一番上までくるとこのような氷河の絶景を拝むことが出来る。景色が景色だけに天候が肝心である。前回はこの景色を見た後、プランドゥレギーユまでのつらい道のりであったが今回は歩いている時間より乗り物に乗っている時間のほうが長いという体たらくぶりである。

mdg3 氷河間近まできるとこれが本当に氷か?ただの岩ではないか?と思ってしまうが、割れ目は実に鮮やかな青である。氷河の先端付近ではいたるところにこのような亀裂が出来ており、氷河というのは本当に流れているというのを実感できる。この氷河のさかのぼっていく方向には素人お断りの登山コースがあり、そこにはこんな亀裂など目ではない恐怖の割れ目がたくさんあるそうである。

mdg4 いよいよ氷河の先端から洞穴に侵入である。氷河の中は真夏でもひんやりと気持ちがよいが、結構冷えるので防寒具がひつようだ。

mdg5 中はぴかぴかの氷で真っ青である。

mdg6 何気なくみる氷の壁は美しい深い青であり、中には白い気泡が見える。この気泡はかつて上流の山で雪が積もった際に出来た気泡がそのまま残ったものであり中の空気は結構前のものである。

mdg7 氷河の先端から山のふもとの方を見ると、氷河によって削られた谷がみえるがそこにはもう氷はない。氷河はすっかり後退してしまったようである。


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