サグラダファミリア/Temple de la Sagrada Familia
その2
その1では当り障りの無い写真ばかりであったが、今回は明らかにおかしいものをそろえてみた。まずは内部の写真から。天井を支える柱であるが普通の一本柱ではなく分枝している。まるで木の枝のようである。
次はなぞの装飾。これはいったいなんだろうか?
現在も工事中というよりもほとんど出来上がっていない。工事用の足場が組んであるがその風景はほとんどビルの建築現場である。
工事現場の写真も、それとわかる部分がいっしょに写っていれば何とか判るが・・・
しかしこれなどはビル屋上の空調設備などといわれてしまえばすっかり信じてしまう。
さて、この大聖堂の建設費用はすべて個人の寄付でまかなわれているのである。企業スポンサー等は一切無しである。中に入る入場料もこの建設費用に充てられる。そして工事中の大聖堂中には募金箱もある。写真の募金箱は現代ならではのものでなんとクレジットカードが使えるものである。カードからお好みの金額をキャッシュレスで募金できるのである。
サグラダファミリアは現在も建設中である。そしていまこれを見ている人々が生きているうちの完成することはまず無いのである。したがって、バルセロナくんだりまで来て、作りかけの寺なんか見てもつまらない、などと決して言ってはいけない。フランスの有名な大聖堂、ランスとかシャルトルとかアミアンなどのそれはいかに多くの資金と労力が短期間につぎ込まれたかということがわかる。信仰心だけが本当に豪華な石造りで天空を目指す原動力だったのか?そして現在の建築技術でも石の大聖堂がいかに難しいかがわかる。まして重機のなかった昔など、これは大変なことである。
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