1999年11月22日(月)
 
 
金曜日の検診では、特に異常も無く順調。
病院が少し遠いので、計画出産にした方がいいかも、という話が出て、
次の検診でまた考えようという話になる。
日曜日には、いつものように近所の牧場へ牛乳を買いにいく。
寒い日が続いているので夕食は味噌仕立ての鍋、それと先日購入したボジョレーを少し飲む。テレビで、映画「逃亡者」をみて就寝。

明け方4時少し前、腰の痛みで目が覚め、トイレへいく。
目の悪いみかん、いつも夜中のトイレは眼鏡をかけずにいくのに、その日に限って眼鏡をかけてトイレへ。ふと便器をのぞくと、尿の色がちょっと濃い。
「血尿?!」かとも思ったけど、そのままベッドへ戻る。
しばらく横になったけど、今度はおなかも痛くなってきたのでまたトイレへ。
今度は明らかに出血しているのがわかる。
夫にそのことを告げ、病院へ連絡。とりあえず診てみないとわからないので来て下さいとのこと。着替えを済ませ、念のためパジャマ等、をすばやくかばんにつめる。
こむぎにごはんをあげ、5時過ぎ、病院へ向かう。車の温度計は−6℃。
この時はそれほど激しい痛みも無く、まだ余裕があった・・。

6時過ぎ、病院到着。
問診と内診を受け、点滴をされる。おなかには胎児の心拍数と陣痛を測る機械をつけ様子をみる。
普段定期検診を受けている、Dr.Douiebも到着。
予定日より1ヶ月も早いので、このまま点滴であと5日くらいは産まれないようにしようということでストレッチャーで病室へ移動。
生まれて初めての入院。点滴からストレッチャーから初めてずくし。

昼食が運ばれてくる。
朝から何も食べていないはずなのに、点滴のせいでおなかもすかない。
それ以前に時々襲ってくる陣痛のような痛みにすっかり弱るみかん。点滴につながれた手に力が入らないので、夫にすべて一口大に切ってもらい、何とかフォークを持って食べる。
かわいそうなのは夫、それこそ飲まず食わず。
病気や怪我をするとつらいのは本人より、家族なのである。

夫も帰り、初めての病院の夜を迎える。
11時ごろから10分おきに痛みが襲ってくる。ぜんぜん眠れないまま3時ごろまで過ごすが、とうとう我慢出来ずナースコール。ウーピーゴールドバーグのような看護婦がやって来て、
点滴のスピードをはやめる。少し落ち着く。いつしか眠りに就いていた。

それにしても深夜の産婦人科、暗闇の中から聞こえてくる赤ちゃんの声はさまざま。
ネコみたいな子。妙に甲高い声の子。けもののような子・・・。
果たしてみかんも自分の子の声を聞き分けることが出来るのか?!
 

 

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