1999年11月23日(火)
 
 
相変わらずまだ時々痛むので食欲も無く、朝食は紅茶だけ飲む。
することもなく、夫が来るまで横になっている。
11時ころ、ようやく夫が到着する。途中事故などで大渋滞だったそうだ。
実家には昨日夫から連絡してもらったが、その時本人から電話させるといったので、電話しろという。(そういうとこ妙にリチギな夫・・)
うるさいのですぐ電話する。昨日の医師の話(生まれるにはまだ早いので点滴で5日くらいおなかにとどめておく、ということ)を伝える。
12時ころ、また激しい痛みでナースコール。内診の結果、もう産まれちゃうかもってことで車椅子で分娩室へ。その時すでに子宮口が7cm。お産がどんどん進んでいる様子。背中に麻酔をする。見えないところで何かされるのが苦手のみかん、自然に力が入る。
麻酔医に、「痛くないよ、静かに。歌でも歌って」などといわれるが、やっぱりコワイ。
何とか麻酔の準備もOK。Dr.Douiebも到着。Dr.Douiebの内診。
一度下がって来た胎児がまた戻ってしまったということで、特殊な?恥ずかしいポーズで待たされる。みかんは股関節は結構やわらかい方なので平気だったけど、普通だったらかなりきついポーズだと思う・・。しばらくそのままの格好で待つ。
機は熟した。いよいよ出産!!

胎児の向きが悪いらしく、“なか”でグリグリなんかやっている。思いっきり広げられて、もう皮膚いっぱいいっぱい。
「何が無痛分娩?思いっきり痛いじゃん!!」
感覚がちょっと鈍いってくらいで思いっきり痛いじゃん。
はっきりいってそれから出産中のことはあまりキオクに無い・・。
14時38分、約1ヶ月早く、2670g・49cmで、無事に女児出産!したらしい・・・。

目の前に見せられたとき、カンドーに痛さが手伝って思わず号泣!!
普段はカンドーしてもこっそり泣く方なので、痛くて泣いてることを強調する為に、「いたーい!!」って叫びながら。
極めつけが医師に向かって「うそつき、痛くないっていったじゃん!!」の暴言。
とても30歳の女とは思えない・・。
そう、念願かなって何とか30歳のうちに出産できました。早くも親孝行?!の我が娘。

その後その場でしばらく安静に・・いや、しばらくじゃない、かなりの時間。
と、そこで出産直後にもかかわらず夫婦ゲンカ勃発!!
出産前に用意していた肌着が大きすぎて恥ずかしいと夫がいいだす。

みかん「1ヶ月も早くて、少し小さく産まれたんだから仕方ないじゃん。」
   「他の子たちはみんな、ぴったりの服着ててうちの子だけブカブカで恥ずかしいよ。」
みかん「そんなの見栄はったってしょうがないじゃん。すぐ大きくなるんだからいいよ。」

大仕事をおえた妻に対する思いやりの言葉はないのか?!
早くも妻より娘、親ばかぶり発揮の夫であった。

そんなこんなでずいぶん時間も経ち、ようやく処置もされストレッチャーで病室へ。
すでに沐浴や検査が済んだ我が子もすぐ連れてこられる。
この日は他にも3件くらいお産があり、はっきりいって私達は飛び込み。
助産婦さんとの面接もまだで、その場でいきみ方を習ったくらいだから。

この日は「もうすぐ昼食」というときに分娩室に運ばれたので昼食抜き。もちろん夫も。
夕食がとてもおいしい!!昨日もおいしかったけど、体が受付けなかったから・・。
今日は体が欲している。夫には悪いがモリモリ食べる。夫、今日もグッタリ家へ帰る。

第2の悲劇!!
会陰切開の痛みがみかんを襲う。痛み止めをもらって飲むけど痛くて眠れない・・。
「無痛分娩」とはいってもみかんの場合、予定日より早かった為、1日半も陣痛を我慢し、
出産時も痛くて、出産後はさらに痛くてまるでいいとこなし。
逆に見えないとこでされる麻酔に恐怖を覚え、損したくらい。
みかんの無痛分娩っていったい・・・。

 

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