1999年11月24日(水)
 
 
朝7時30分、苦しめられた末に産んだ我が子が連れてこられる。
朝食をモリモリ食べ、また横になる。
しかし、場所が場所だけに“あの痛み”が、どんな体勢になっても痛い。
これが指や手ならまだ我慢出来るものを・・。
もうこれからは「痛さに強い」と豪語するのはやめよう・・と反省するみかん。
と、突然授乳指導のおばちゃん登場。すごい勢いでしゃべりだし(もちろんフランス語)、
みかんはいわれるまま乳を出した、と思った瞬間いきなりパックリくわえさせる。
おいおいちょっと待ってよ、みかんは月曜からお風呂に入ってないのよ。
おまけに陣痛や出産で汗たっぷりかいたし、せめてタオルで拭くとかないの?
って言う間も(語学力も)ないうちに・・・。
我が子は2−3回吸ったかと思うと夢の中へ・・・。すると授乳おばちゃん、子を抱き上げ
尻をポンポンたたき、起こしてまたパックリ。
今度はさっきより吸っている様子。それを見届けおばちゃん退場。
そのとたん我が子はまた夢の中へ。そうこうするうちに夫到着。

今日の夫は大忙し。出生届の為の書類集めにあっちの役所、こっちの役所と、
病院と家の近所の役所を何往復・・。

そんなグッタリの夫の横で昼食をむさぼるみかん。
今日の昼食、星三つって感じでとってもおいしい!!
しかしここ数日、ベッドの上で食べてばかり。おまけに会陰切開が痛む。
いくら「快便太郎」(便秘知らず)の異名をとったみかんでもさすがにきばれず不快。
その反面、「例のキズ」はどうなっているのかコワイものみたさのキョーミもある。
大体自分の体でありながら、すでに自分の体を離れているようなキミョーな感覚になっている。

しかし、親子同室というのも出産直後はちょっとしんどい。
泣けば「何だ?」と思い抱っこしたり、まだでない乳を吸わせてみたり・・・。
例のキズが痛い今は、自分の事も精一杯だというのに妖怪「泣き赤子」はおかまいなしだ。
食事くらいゆっくりしたいよー!!

夕方、書類を揃えた夫到着。さっそく書類をチェックするみかん。するとミスタイプ発見!!
みかんの旧姓と夫の本籍地のつづりがビミョーにちがう。
夫も疲れの為か、その場では気がつかなかったらしい。
まだ間に合う時間だったので、もう一度役所へ。夫のグッタリ度さらにUP!!
大丈夫か夫?!無事、訂正してもらい書類を手に戻る夫。
そして思い出したように家から持って来たさまざまなものを出す。
何しろ急な入院だったので、パジャマとタオルくらいしか持ってこなかった。
みかんが頼んだもの以外で、夫が気をきかせて持って来たものはなぜか無駄なものばかり・・。でも今日は、アメリカに留学している友達からの手紙がうれしい。
相手のパソコンが学校のものでアメリカ仕様の為、英文かローマ字のみなのでいつもはみかんも手紙を書くのに、入院直前なぜかE−Mailを出していた返事。

夕食がいつもより少し早く来たので、夫には悪いがモリモリ食べる。
食後すぐに例の元気な授乳おばちゃんがやって来て、今度はさっきと逆の乳首で練習。
しかし、またすぐ寝てしまう。しばらくやっても起きないので寝かしておく。
夫も今日は少し早めの帰宅。しばらくすると子が泣き出す。パックリさせてみると今度は吸い付く。どうもタイミングが悪いようだ。
そこへ、Dr.Douiebがやってくる。Dr.Douiebの病院は別にあるので、診察後様子を見に来る。
変わりがないか、いろいろ様子を聞き帰っていく。
10時30分に子も新生児室にもどされ、ようやくみかんの長い1日が終わろうとしている。

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