納豆制作のページ


どんな異国の地でもふるさと日本の味に勝るものはありません。誰でも欠かすく事のできない食材、米、味噌、醤油、などなどありますが納豆はいかがでしょうか?
もちろんフランスでも納豆は入手可能です。少々高価で、50グラム入り2パックで18フラン(360円程度)。日本なら90円程度でしょうか?これでは朝の食卓に上るには贅沢すぎます。もっぱら夕食のおかずの一品として食べています。もはやごちそうの領域です。
となると考えるのが、いかに安い納豆を入手するか、ということになります。大豆はどこでも手に入るとしても発酵に不可欠な菌をどのように入手するか?
買ってきた納豆にはまだ生きている菌がたくさん含まれています。これを利用しない手はありません。
さて実験開始。

実験方法
乾燥大豆10グラムを24時間純水に浸漬。その後オートクレーブ121℃、30分加圧滅菌調理。
滅菌済みシャーレに湿重量25グラムを分取。菌株(バチルス・ナットー)100μl(10000000CFU/ml相当)を接種。
37℃、72時間培養。
(・・・ウソ)

実験方法(こっちが本当)
納豆(製品)の発砲スチロール容器から中身を出し、代りに水煮大豆を入れます。
納豆(製品)の数粒を菌株として加えます。
容器を閉じて室内暖房の上に置き3日間。

その結果・・・
natto
見た目はなかなか、香りもそこそこ。しかし食べる勇気はない。容器の底に水がたまってしまっているのである。やはりそれなりの設備が必要である。
パリ近郊はまだ日本食材事情がよいかと思が、入手困難な地に住んでいる日本人で本当にこのような方法で納豆を製造している人がいるような気がする。
もし、この納豆が最後の納豆ならばもちろん食べる。そして豆の一部は代々、次の発酵に受け継がれる。


もどる inserted by FC2 system